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仮名序〜むすびの一文


仮名序を締めくくる結びの一文。
どこから切って載せるか迷いました。それぞれ好きな箇所があるだろうなぁと思いながら。
しみじみと、定家はすばらしい言葉の使い手と思います。

○原文
たとひ時うつりことさり、たのしびかなしびゆきかふとも、この歌のもじあるをや。
あをやぎの糸たえず、松のはのちりうせずして、まさきのかづらながくつたはり、とりのあと久しくとどまれらば、歌のさまをもしり、ことの心をえたらむ人は、大空の月を見るがごとくに、いにしへを仰ぎて、今を恋ひざらめかも。

○注釈
*この歌のもじあるをや・・・この歌の文字は変わらずにある。(諸説がある)
*いにしへ・・・万葉集以後の古歌。
*今を恋ひざらめかも・・・古今集を仰ぎ恋う意。

(「古今和歌集」窪田章一郎校注/角川日本古典文庫)
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